まどろみと夢の間

暗示をかけるということ、解除の責任

音声、Skype、対面と催眠を体験してきて、自分なりの考えが纏まってきました

今回は催眠における「暗示をかける」ということについて、書きたいと思います

堅苦しい話になりがちなのですが、どうぞお付き合い下さい。

合わせて、前項の「関心と信頼、モラルと悪意の認識」もお読み頂ければと存じます。

 

今回は輪にかけて、読みづらい文章になっていると思います...

ご指摘頂ければ適時訂正致しますので、ご指導頂けると幸いです。

 

まず、催眠状態というのは、「関心と信頼、モラルと悪意の認識」でも記した通り、施術者が被施術者の無意識に語りかけを出来るようになる状態です。

そのため、催眠状態に入った後の「心」というのは極めてデリケートな状態にある、という大前提があります。

 

また、本項における「解除」 は以下の2つに分類します。

「催眠の解除」とは催眠状態からの覚醒です。(暗示は入ったまま)

「暗示の解除」とは暗示の解除です。(催眠に入ったまま)

 

その上で、音声、Skype、対面それぞれの例を見ていきます。

 

音声

催眠音声はモノによって、全く解除(催眠も、暗示も双方)を行わないものが多数存在します。

以下に一例を示します

 

作品名                                解除       後暗示

赤いリボンのリコ              ✖           ◎

淫らな密の黒魔術                  ✖           △

レイプサウンドガール       ✖           ◯

 

他にも多数あり、枚挙に暇がありません。

催眠音声作品で、解除を行わない作品には理由(目的)があります。

その一つが、快感の増大です。

聞けば聞くほど、快感が大きくなる。次聞くと、もっと。

個人的にはプレイ後にそういった暗示をいれて普通に解除すればいいんじゃないか?

とも思うのですが、快感増大を目的として解除を行わない作品は多数存在します。

 

もうひとつは作品のコンセプトです。

催眠を掛けられて、思うがままに操られてしまう快感...体験してみませんか?

そうなると、全く解除しない、訳です。

物によっては、

寝ても覚めてもふと◯◯をみると、◯◯をしていると私の事、この経験を思い出す

と言った暗示が入っているものもあります。

 

音声作品では被施術者の同意が得られているわけですから(ワクワクして聞いてますし)

暗示の内容もある程度、想像できます。添付のスクリプトがある場合なら、尚更です。

それにまぁ、音声ですので、聞いている身としても、変な暗示を入れられるかもと思ったらイヤホンを投げる事もできますし、人間なので眠い時は寝ます。(行えない場合もあるので、微妙な話ではあるのですが...)

 

催眠も暗示も解除を行いませんよ。と明示(暗示も可)しており、それを認識した上で聞いているのであれば、良いと思います。(効果の程に関しては自己責任となりますが...)

ただ、そういった音声を聞いた後には自分で覚醒するか、他の音声の解除音声を聞くことをお勧めします。

催眠状態の終わりには、明確な区切りがあったほうが良いのでは、と思っています。

意識をはっきりと起こして貰わないと、色々と困りますからね。

作り手として、解除を本編に入れずにもっと色々楽しんでほしい!という時には

選択式で解除音声を入れておく、という方法も良いと思います。

 

Skype催眠

此処から先は実際に相手が居る状態で催眠に掛かっていきます。

音声と異なり、徹底的に練る事ができません。

掛ける側も人ですから、もしかしたら暗示の入れ方が不適切であったり、暗示解除が甘くなるかもしれません。

利用した暗示の言葉が非常に良くない、

掛けた暗示の全てを解除しきれていない、という事が起こり得るわけです。

 

これが大きな問題になってきます。

 

第一に、催眠及び暗示の解除です。

催眠音声をよく聞いていて、ある程度慣れている人であれば暗示解除が緩くても大丈夫ですし(大丈夫というか、そういう音声が多数あるので慣れている、という感じです)

ある程度時間がたったり、寝たりすれば大体なんとかなります。

しかしお互いに人として存在しているわけですから、音声以上に影響力が大きくなりがちです。

そのため、音声以上に、極めて暗示の解除が大切になってきます。

一方で、音声と同様に解除を行いませんよ、という事に同意して催眠に掛かるのであれば相互自己責任となってきます。

(解除するって言ったのにしないの...?みたいな案件は前項の悪意をご参照ください。)

 

 

第二に、暗示に利用する言葉です。

暗示の言葉が相手の恐怖感を煽ったり、トラウマを刺激する場合があり得ます。

被施術者が催眠に慣れている、いないに関わらず、です。

これは、完全に掛ける側の催眠に対する認識不足によって起きる問題でしょう。

また、ヒアリング不足も要因であり、要するに「施術者の驕り」によって起きることです。

 

加えて、施術者によっては、被施術者の恐怖感を煽ることで深い催眠状態に追い込むのを定石として利用する方もいらっしゃいます。

恐怖とは、基本情動の中の恐怖情動なので、それだけ深い部分に影響を与えられるでしょう。上手く使えば、恐怖は暗示のスパイスと成り得るのです。

しかし、それは諸刃の剣です。人の心に恐怖や不安を与える、という事自体、烏滸がましいというか。

はっきり言えば、相当に相互意思疎通をした上で、催眠施術に熟達した方で無ければ使うべきではないと考えます。

 

Skype催眠では音声以上に、暗示の影響が強くなることを考慮すれば

上記の様な問題発生し得る、ということは想像に難くありません。

 

また、少なくともそういう自体に成り得る行為を行っている、という自覚が必要でしょう。 

 

対面催眠

対面催眠では暗示解除、、言葉選びの問題が大きくなります。

ここでは、誘導についてもここで少し取り上げます。

 

言葉選びと暗示解除問題について

音声からSkypeを体験すると、こりゃーびっくり!深く入るぞ!ってなる事が多いです。

対面がしっかり入れると、もっとそうなると思います。

なので、Skype催眠で書いたことと同様の問題が、もっと大きくなって発生し得ます。

 

施術者の態度について

言葉の選び方や話し方、態度には全て、癖が存在します。

例えば、つい、何かにつけて人の事を小馬鹿にしてしまう人。

また、良い意味でも悪い意味でも、相手の事を煽る様な人もいるでしょう。

対面しているわけですから、被施術者もそれを見ることが出来るわけですね

そういった人が施術者に回ると節々に現れてくるわけです。

そういう癖を持っている。と自分で認識していなければバンバン出ます。

なんならわざと出している人もいるわけです。

 

それは、また難しい問題です。

小馬鹿にされたり、煽られるのが好きな人、いますからね。

そういうのが好きなのかな?また、親しい間柄であれば問題ないと思いますが、

もし仮にそこまで面識もなく、今日初めて催眠に誘導し、暗示を掛ける。

という場合であるならば、暗示をかけるという責任について真摯に考えるべきです

 

ただ、お互いに催眠の回数を重ねていて、 「あぁこういう感じか」っていうのがわかってくれば、安心して入る事ができると思うので、癖とかは殆ど問題になりません。

 

催眠誘導について

この段落は、少しタイトルとズレた所にあります。

特段、対面だから丁寧にしなさい、というわけではないのですが

この人には初めて催眠を掛けるし、掛けてもらう。みたいな状況の時には

段階を踏んで催眠誘導をした方が良いでしょう。(本当に一般論ですが...)

すっと落ちるのも、楽しいですから。

落ちる事に慣れている人には別のアプローチがあっても良いと思いますが

誘導はやっぱり必要です。

それこそ人の数だけ誘導のスタイルはあります。

 

例えば、頭をグルグルさせたり、脱力部位を触って意識させたり等、対面しているからこそできる誘導が多々あります。

折角ですし、それを体験してみるのが良いと思うのです。

対面でした出来ない誘導を経験する機会にもなりますし、きっとお互い楽しいでしょう。

 

・まとめ

毎度の事、文章がふわふわとして大変読みづらいと思いますが

今回の記事内容を纏めると以下です。

 

・催眠状態にある人の心は非常にデリケートである。

基本ではあるが、施術者は必ず認識していなければならない。

 

・催眠暗示は音声→Skype→対面となるにつれ、より影響力を増していく。

施術者は暗示の強力さを認識し、自覚を持って解除を行った方が良い。

ただし、被施術者の同意があれば話はちょっとだけ違います。

 

Skype、対面における催眠では言葉や癖が現れてしまう。

そのため、慎重に言葉を選ぶ必要がある。少なくとも施術時は悪い癖を抑える意識が必要。

ただし、上記と同様に被施術者の同意があれば話は別である。

 

ということです。

音声とSkype、対面でのちょっとした体験に加え、他の肩の催眠事象における現象の伝聞を纏め上げ、ある種の推測を持って書いております。

 

そのため、一部不確かな部分があるかもしれません。

その際にはご遠慮無く、ご指摘頂ければと存じます。

 

少しでもみなさまの楽しい催眠ライフに貢献できれば幸いです。